製品にはライフサイクルがある。製品ライフサイクルに則り製品が普及するそれぞれの過程で購入する人の層を導入期から順番にイノベーター、オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)、前期大衆(アーリー・マジョリティ)、後期大衆(レイト・マジョリティ)、採用遅滞者(ラガード)といったセグメントに分類される。
消費者向け製品で言えば、芸能人、モデルが先駆けてオピニオンリーダーとなり、マスコミ勤務の連中などから広く都内層に広がり、やがてマスコミで取り上げられ一般大衆に広がっていくというプロセスである。
メーカーはそれぞれの製品ライフサイクルのセグメントに対し異なったマーケティングを行う。ハイテク製品分野においては、このライフサイクル上にある溝が存在することがわかった。これはジェフリー・ムーア氏が本「キャズム(溝)」という本で明らかにした。キャズムとは成長期から成熟期にいたる曲線における溝である。つまりこの溝を越えないと成熟期に入れない。
この溝は顧客セグメントの違いによって生み出される。この溝を越えない限り製品は最もうまみのある成熟市場に到達できないのである。
キャズム | |
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