›7 31, 2006

ネットエイジ上場(目論見書を読んでみる)

8/30にネットエイジがマザーズに上場ということで目論見書を探したのですが見つからなかった。
東証のWebにアップされている内容(実質的にこれが目論見書?)をみていると気になる点がいくつか。

株主構成で、小池さんがあるが、日本のネットイヤー社の会長だったもののMBOで投資部門を独立させネットエイジに移っている。(これは知っていたけど)で、株主にはネットイヤー社がある。英語表記だから米国なんだろう。。。

決算書では、9期とあり驚き。もっと長い年数やっていたと思っていたのだが。
さらに7期は売上高たったの3億7千万!この2年で18億まで伸びているところはさすが。他方7期で社員40人が今や102人!
あくまでも連結だが。単独では9期で3億。。。。
12の会社を寄せ集めたのがネットエイジということか。

いずれにせよ、ネットの会社では無く、ベンチャーキャピタルと見たほうが良いようだ。

売り上げ実績上位はネットエイジキャピタルパートナーズⅠ、リクルート、三井物産とあり、なんと1位は売上比率21%。29.1%の恣意的な出資比率の関連会社だ。投資ファンドへの売上が高いなんて。。

自社で持っている他社の株を時価で売ったんだろうが。今後も毎年売るんだろうか?

株式等の移動状況を見ると、本格的に上場を意識した資本政策を実行しているのが2年前であることがわかる。
まず、オーナーの西川氏が640株をトランスコスモスに放出しているが、同じ日に新株引受権を行使して所有株式数が増加している。その後丸紅ベンチャーキャピタルが大株主に放出。このときの単価は非常に高い。その後楽天の三木谷とかは安い価格で新株引受権行使し、個人株主が丸紅VCと同じ価格でまた大株主に移動。

大きな金で自社株を大株主が買い戻すのは、これは上場すればもっと大きな金で売却できるからなんだろうけど。

さて、上場後の株価が見ものです。

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