›5 07, 2005

製品ライフサイクル

Category: マーケティング / 0 Comments: Post / View

前回の質問の結果は以下のようになりました。
あなたは、この結果をどのように解釈しますか?

質問 今の仕事に何を求めますか?
No. 選択肢 人数 割合
1 自己実現 71人 31%
2 カネ 68人 29%
3 地位 4人 2%
4 名誉 3人 1%
5 社会貢献 13人 6%
6 仕事そのもの 30人 13%
7 仕事より自分の時間や家庭の方が大切だ 42人 18%
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 製品ライフサイクル ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(´_`) 「最近うちの人気売上No1だった宝石が全然売れなくなってしま
 いました。」

デザインが陳腐化してしまったんじゃないの?

(・_・) 「でも、いつまでも売れつづける商品はあるよ」

製品にはライフサイクルがあるのは知っているかい?

(∵) 「知りません。商品は売れつづけるのを前提につくるのではないん
 ですか?」

いつまでも売れつづける商品はそんなに多くはありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■製品ライフサイクル
製品のライフサイクルは製品のクラス、ブランドによって内容は異なるが、
導入期にはじまり衰退期に至る4つの段階に分けることができる。
製品によってはすぐに売上が上昇し、成熟期を経ずに短期間で衰退期を迎え
るファッドと呼ばれるものや、成熟期を長く過すロングセラーなどもある。
製品ライフサイクルの概念を慎重に活用することによって、各段階における
効果的なマーケティング戦略が開発できる。

(1)導入期
企業が新製品を市場に導入する段階である。製品の売上が伸びず、その上、
販売促進などに多くのコストを必要とするため、利益は通常マイナスかあっ
てもわずかである。
この時期の課題は、自社ブランドを確立し市場を開拓することである。
プロモーション戦略は、マス広告により知名度を高めたり、取引先に自社の
ブランドを取り扱うように提案するべきだ。

(2)成長期
製品の売上が急速に上昇する段階であり、全体としての市場規模も急成長する。
競争企業が類似製品を送りこんで参入してくるので、ブランド・ロイヤリティ
を確立することが重要となる。
急速に成長する市場に対応するため、流通チャネル戦略を重視して、スムーズ
な市場浸透を図るべきである。

(3)成熟期
製品の売上が急速に鈍化する段階である。この時期の課題は、自社ブランドの
売上高を増大させるため、他社ブランドの市場シェアを獲得することである。
また、競争企業とのブランド間の技術的な差がなくなるので、差別化が必要と
なる。
プロモーション戦略では、イメージ広告が重視される。

(4)衰退期
製品の売上高と利益高が充足に減少する段階である。消費者ニーズを満たす他社
の代替製品が参入することによって、自社の製品は衰退していく。
衰退期には、ブランドのモデルチェンジを行うか、撤退するべきかが意思決定
される。

■製品ライフサイクルの延命策
多くの製品は、成熟期を迎えた場合、以下のような延命策を実施している。
(1)使用量、使用頻度のアップ
(2)新用途の開発
-->ポカリスエットはお風呂上りに・・など
(3)製品の改良
-->デザインの改良も多い。
(4)新市場の開拓
-->紙おむつは高齢者・介護産業に参入している

(^o^) 「なーんだ。製品のライフサイクルは女の子のライフサイクルと同じ
    じゃん!!」

R‐Map実践ガイダンス―全ライフサイクルに対応した製品安全リスクマネジメント手法
4817130466
日科技連R‐Map研究会

日科技連出版社 2004-10
売り上げランキング : 217,947

Amazonで詳しく見る by G-Tools

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これまで技術の発展で私達の生活は非常に便利になりました。
しかし、技術の発展は必ずしも心にゆとりを与えてくれたとは言えないでしょう。

今後もIT化は加速し、単なる事務処理などのルーチンワークをしていた人は
いらなくなる一方で、情報を利用する人、意思決定を行う人はますます重宝
され忙しくなると思います。

リストラが加速し、企業は人員削減する一方でますます忙しくなる人が登場
するのです。競争社会では誰よりもハードに働けるタフさと上昇志向は必須
ですね。

では、これからますますハードなビジネスマン生活になるであろう皆様は、
仕事以外の時間をどのように活用するべきか戦略を練っていますか。

Comments