大前研一は最近よく相続税を無くすべきと言っている(書いている)。自分も無くした方が良いと思っていた。なぜならば世界では相続税の無い国があり、グローバル化した世界ではその国の居住者になってしまえば良いからで、相続税の無い国に金持ちは移り住むだろうと思ったからだ。
事実、武富士の事件のように国籍は日本のままで相続税の無い国に居住するような脱法行為が行われている。
だが、大前研一の言うほどの効果があるのか疑問である。
確かに富裕層は相続税の無い国に移動すると思うが、そもそもその移動は永続的なものではなく、また最近では先進国でも相続税の無い国が増えてきており、それだけで富裕層が取り込めるのからだ。
発展途上国が相続税を無くしたりフラットタックス化で効果がでるのは、税の問題だけでなく物価が安いから、また富裕層の消費が与える影響がでかいからだと思う。
欧州からは物価が安く税の安い東欧に富裕層が向かうのはわかるが、日本はどこから富裕層を取り込むのか?まだまだ物価も世界的には高いし。
まあ、国内の富裕層が国外脱出を防ぐ効果はすごいあるかもしれない。
株をやっていても一番頭に来るのが、税金だから。
事実、富裕層でない一般の投資家さえも、香港やタックスヘイブンに口座を作って株をやる時代だから。
税を増やすよりも、消費を増やす効果の方が遥かに高いというのは納得できるね。あと、相続で土地が分断されて見苦しいのも問題だね。
もっと問題なのは、日本の富裕層は土地成金みたいな下品な奴が多くて、不動産の不労所得でパチンコで浪費というのが我慢ならない(w
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