›8 29, 2006

ネットキャシュ比率と自社株買い

Category: ファイナンス / 0 Comments: Post / View

キーエンスが潤沢なキャッシュで国債を買っていることを前回書いた。

利益から生じたキャッシュが使い道が無い企業というのは、現金所持の比率が高くなる。指標で言えば、ネットキャッシュ比率というものがある。

ネットキャッシュ比率とは、(手元流動性-有利子負債)÷時価総額であらわされる。

この比率の高い企業は、資産を有効活用されていない企業と同等と見なされる。株主は多くの場合高配当を要求する。
また、敵対的買収の脅威にもさらされる。

配当を出すか、他の事業に資金を使うか、国債みたいな現金よりはかろうじてましな債権を買うか、あとは自社株買いという方法がある。

自社株買いについては以前説明した。ところでこんな記事が月曜の日経一面にあった。

企業の自社株買い倍増
上場企業が今年4月から7月までに実施した自社株買いは総額で1兆6,800億円に上り、前の年に比べ倍増しました。年間換算にすると過去最高の水準です。これは野村証券金融経済研究所がまとめたもので、背景には国内外で企業買収が頻発する中、経営者が自社株買いを買収防衛などの有効な手段として認識し始めたことがあります。また自社株買いの拡大は、株式市場の需給改善につながる可能性もあります。

自社株買いによって余剰なキャッシュを使い、さらに株価の向上、シグナル効果も期待できる。

全うな会社は、余剰なキャッシュでは国債なんか買わずに自社株買いと配当で株主に戻すのが筋だと思う。



Comments