›7 31, 2006

ダイソンの掃除機(製品の力)

Category: イノベーション / 0 Comments: Post / View

ダイソンの掃除機(製品の力)

プロダクトアウト型の開発手法、つまり良いものをつくれば売れるという発想もリスクは高いものの非常に重要である。
すでに顧客のニーズが顕在化している分野での、ニーズを満たすものをつくるのがマーケットインでマーケティングの根本ではあり、プロダクトアウトは往々にして、顧客のニーズを無視した独りよがりの製品開発に陥りやすく、近視眼(マーケティング・マイオピア)と批判されている。
しかしながら、独自のアイデアと開発力で顧客ニーズを創出してしまう製品は確かに存在する。

ダイソンの掃除機はまさにそんな製品だと思う。

IDEO社の開発プロセスも以前紹介したが、この会社の場合は自社製品として5年の歳月と5,127台の試作品もの失敗を重ねて成功させた。

掃除機というのは、吸い取った排出口からは誇り臭い空気がでるもんだという認識がある。あとゴミパックの交換も仕方が無いという認識。
それは消費者にとってはしょうがない物くらいの認識しか無いんじゃないかと思う。

しかし、ダイソンは当たり前となった不自由さを解決する掃除機として商品を投入し、値段は高いが売れまくっている。
こういった家庭用白物家電は日本製しか消費者から受け入れられないという概念も覆している。
消費者にとって知らないメーカーにもかかわらず、日本製より遥かに高い値段なのに受け入れられている。
これは驚くべきことだと思う。

他の企業はニーズだけを追い求めていたから、こういった製品ができなかったんだろうと思う。

Dyson サイクロンクリーナー エントリー DC-12
Dyson サイクロンクリーナー エントリー DC-12
Dyson
売り上げランキング : 3771

おすすめ平均 star
starサイクロンクリーナー

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
Comments