›6 21, 2006

マネジメント日誌005「社員の理解」

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入社して3ヶ月の間、自分の業務は将来への備えを中心に考えていた。そのためのビジョン・計画をなんとしてでも作り上げたいという気持ちだ。しかし、そのような業務が一般社員から理解されることは無いと感じつつあった。私の仕事は自分で作らないといけないため、暇だとも思われているようだった。

そこで、一般社員の仕事を夜遅くまで手伝うようにしてみたところ、なんとそのような足元の仕事を手伝うことの方が一般社員からは評価される気がした。しかし、自分の給料では雑務(誰でも出来る仕事)を手伝うなど本来許されるはずが無い。社員の気持ちはつかむことはできるかもしれないが、そんなことを続けたら社長から雷が落ちて首を切られるだろう。

かといって社員の理解を得られないことには、これから自分が進めるであろう経営改革・組織改革は断行できないとも感じる。

コンサルタント時代にはまったく気にもしなかったことだ。これがコンサルティングを受ける側の立場ということなのだろう。

このような微妙な状況を維持しながら何か方法は無いかと苦悩し続けた。

自分には経営に対する知識、戦略を実行する力もあると過信していた。しかしそのためには一般社員に広く理解してもらう必要がある。

恐らく同じような経験をしたであろうミスミ社長の「戦略プロフェッショナル」を読み直してみた。他のシリーズも読み直した。経営戦略知識があっても実行できないのは、強力な銃(ウェポン)を持ってはいるが使えないのと一緒だと揶揄していた。

まさに自分だと思った。

自分は「自衛隊」なんだと感じた。決して国民から理解されず、武力行使することもできない軍隊。国民から無用の長物なんていわれる姿は、自分なんだと感じた。

だが、「戦略プロフェッショナル」を読んでいて、そんな状況を打破するアイデアが湧き出してきた。

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