›8 18, 2014

転職のススメ

Category: HR(人事) / 0 Comments: Post / View

転職人気ランキングではグーグル、トヨタ、ソニーが4年連続トップ3に選ばれた。(インテリジェンス社調べ)
新卒の就職ランキングでは、大手総合商社が上位を独占し、銀行や損保が続く。(男子文系)、理系男子は、日立、東芝、三菱商事、JR、NTTデータが上位の順番だ。経営難のソニーやパナソニックは10位以下(ダイヤモンド社調べ)

いずれにせよ、選ぶ企業を間違っている。
社会経験の無い学生が選ぶのはしょうがない。電機メーカーは消費者としても知名度が高く、銀行もまた知名度が高い。
B2Bビジネスで知名度が低い総合商社を選ぶのは、待遇の良さや財閥の冠の力が大きいだろう。

さて、新卒人気企業を選ぶ選択肢が間違いかというと、まずは衰退産業、斜陽産業であるだけでなく、従業員の平均年齢が高く、終身雇用で身分保障されている逆ピラミッド社会になっているからだ。

日本の年金制度を考えてみれば分かるように、年寄りを若者が支えていかなければならないシステムだ。

転職人気ランキングを見ても、グーグルは社歴が浅く成長を続ける大企業だが、残念ながら日本法人は本社ではない。それでも従業員の平均年齢が低く、未だ成長過程にある企業ということ、誰もが知っている知名度抜群の会社ということで人気ランキングトップというのも納得できる。

しかし、トヨタ自動車、ソニーに関してはかつての知名度が高いだけで、将来性もなく、従業員年齢も高く、20代、30代が転職するには不利になる会社だ。

それでもこのような会社が選ばれるということから、人気に影響を及ぼすのは知名度、過去の栄光、社歴の長さ、となっている。

では、どのような基準で転職する会社を選べば良いのか。
まず、平均年齢が低いということが重要だ。これは社歴が浅い、もしくは近年急成長を遂げているということになる。社歴が浅い会社に関しての抵抗は根強いが、今の時代企業の寿命は30年を遥かに下回っている。
また、確かに日本ではベンチャー企業の評価が低い。
例えば、支払条件を見ても、古く歴史のある企業では、支払は180日など長期間手形だったりする。信用調査会社の採点を見ても、古い会社ほど点数が高得点になっていることからも分かるように、社歴の短い企業は社会からの信用は低いものだ。
住宅ローンなんかを組む際にも影響を及ぼすかもしれない。

それでも、今の30代は20年以上働くことを前提に考えるべきだ。
高齢化した会社は、社内組織に澱のような淀みがあり、中途採用者に対する風当たりは強く、社内でしか通用しない掟や派閥が存在する。
日本では社員を解雇できない以上、できない社員の巣窟のようになっている可能性もあるのだ。

そして、会社にしがみつく中高年を支えるのは、若い従業員だということを忘れてはいけない。

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