›7 12, 2013

心の不安定、不安、恐怖、雑念はどこから来るのか

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「底知れぬ不安感が常に付きまとう」、「頭で安心と納得させても、不安という闇が襲ってくる」、「雑念が頭を駆け巡り、得体の知れない恐怖が足を引っ張る」
ここ数年、時折このような状況が続いていたことがある。うつなのかも知れなかった。
そこで心療内科に行ったのだが、そこは大勢の患者がいて予約したにもかかわらず待合室で立って順番を待つしかなかったのだ。米国ドラマにあるようなカウンセリングなんかは無く、医者に状況を説明して薬が処方される。せいぜい5分程度の時間で、流れ作業のように立て続けに患者が受診する。
どこも心療内科は込み合っており同じような状況だと聞いた。

処方された薬は、抗鬱剤や抗不安薬、SSRIと呼ばれる新型のセロトニン再取込阻害薬だ。
これらの薬は、うつや落ち込みで心が締め付けられるときの対処としてわずかだが一時的に効果があるのかもしれない。
しかし、劇的な効果は見込めない。何故なら、心の抜本的な問題を何一つ解決せず、症状を一時的に緩和しているに過ぎないからだ。

心の仕組みや心理学といった本、NLPや禅や瞑想といったスピリチュアル分野まで足を突っ込み、心の安定と開放について探求を続けた。

「心の持ち方で解決できるはず」と考えていた。しかし心の持ち方とは「思考」を指していた。

心は容易にコントロールできる「思考(=理性、概念)」、「意識(=感覚)」、そしてコントロールできなかった「無意識(=潜在意識)」に大まかに分類されると分かった。
思考で解決しようとするが、意識や無意識はそれには反応しない。むしろ、無意識の領域が心に襲ってくるのだとようやくわかった。

これまでの経験、人からの影響、事故や事件といったものが強烈に無意識の領域に焼きついてしまっていたようだ。
PTSDの患者は、過去の経験がトラウマとなり行動に制約がかかってしまう。それらのトラウマを「今は大丈夫」、「もう解決した」と頭で思考で理解して言い聞かせても、心の深い部分にある無意識の領域に居残っているものが、心を支配し続け立ち直ることが出来ないのだ。

PTSDほどの深いトラウマではないけれども、自分も過去に恐怖と不安で震えたことがある。
自分の価値観を否定されてしまうような状況が続き、努力で解決できると思っていたことが続けても無駄であったこと、自分の大切なものがこれから崩壊してしまうのではないかという感覚につながっていく。

こういうのをうつ状態というのかもしれないが、精神的に楽な状態に来ても、大丈夫と自分に言い聞かせても、得体の知れない心の穴にはまってしまうことがあったのだ。

無意識の潜在意識を書き換えれば良いのだろうが、そんな簡単にできることなのだろうか。悟りの境地に至った人のようになれるのだろうか。穏やかな気持ち、心の状態を保ちたい。

多くの人が心の問題に悩まされ、心の安定を求めていることを知った。心の仕組みを知ったら楽になってきた。しかし、まだまだ完全な状態ではない。カウンセリングや体験セミナーを通して、効果的な方法を見つけていきたいと思っているところだ。

ちなみに、スピリチュアル系の本や悟りの本はどんなに評価が高い本でも、自分にはまだぴんと来ない。神の存在を信じていないところに根本があるのかもしれない。

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