›7 22, 2013

参院選結果を見て途方にくれる

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

「当選させたい候補者はいないが落選させたい議員はいくらでもいる」
「政治に失望している」
このような者が多いのが投票率51%という結果だろう。

筆者もこれまで選挙に行ったもののほとんどが、死票となってしまった。選ぶ候補者がいないからと白票を投じても、その意思は反映されることなく、いずれにしても選挙に行くだけ時間の無駄と感じてしまうことと虚しさが残る。

それにしても当選すると思っていなかった山本太郎が当選し、民主党は東京では1人に絞ったものの落選するという事態に陥った。
反原発に関してあそこまでヒステリックに、尚且つ誤った情報を連呼する者が当選するなどとは思ってもいなかったのだ。
以前の民意であれば自民党の政策に批判するのであれば、今回は共産党に入れて自民党にお灸を据えてやるというところだったろう。共産党が組織力が高いから、まともな政策のみんなの党か維新の会を選ぶ選択をするのかと思っていたが、まさか無所属の山本太郎とは。共産党は東京、京都、大阪といった都市で10年以上ぶりに議席を取ったが、野党がここまで落ちぶれるとは。

池上彰の選挙番組はあいかわらず面白い。他局が当たり障りのない質問をする中で、視聴者が聞きたいタブーに切り込んでいた。
特に創価学会への切り込みは抜群であった。佐々木さやかという神奈川で当選した人物に対する質問では、創価学会の組織力について尋ね、創価学会が選挙活動をすることによって宗教活動の一環として功徳を積むとという場面があった。佐々木さやかは公明党としてそのことに対して意見をする立場に無いと回答したが、池上彰はあなたも創価学会員ですかとの質問にそうですと答える場面があった。さらに今回も政教分離について確信犯的に質問をする場面があったが、できれば選挙前に国民に見せたかった。

それにしても創価学会は選挙に強い。フレンド票と呼ばれる信者が集める票は1人150票にも及ぶという。そういえば、選挙前に創価学会の知人からは投票のお願いが来た。「佐々木さやかは美人だから間違いない」とか、「誰々は東大卒、誰々はMBAだから」といった政策とは何にも関係の無い理由だったが、組織力の恐ろしさを知った。

それに引き換え、幸福の科学の幸福党は何故選挙に勝てないのだろうか?胡散臭さは創価学会を遥かに上回るが、信者と組織力が何故こんなにも弱いのだろうか?
「原発を直ちに再稼動せよ!」と主張している唯一の党なので、脱原発に怖さを感じている人の票を集めても良いのではないかと思っていたのだが。

ワタミに対する「ブラック企業」バッシングも酷すぎて呆れた。楽勝で当選するのかと思いきや、ここまで苦戦するとは。
徹底的に叩かれるのはわかっていたが、渡辺美樹のこれまでの実績は、雇用を創出し、多額の税金を払い、よいサービスを普及させたと言う点では、バッシングを遥かに上回るにもかかわらずだ。彼のボランティア精神には欺瞞を感じることもあるが、維新の会の橋下の慰安婦発言もそうだがバッシングは恐ろしい。人を思考停止にしてしまう。

選挙結果を見て、暗澹とした気分になってしまった。自分の理想と民意に大きな隔たりを感じた。どんなに理念が素晴らしくても、政治家は投票民(組織)の既得権益、利益、陳情に答えなければ当選しない。

日本を貶めているのは、政治家ではなく一般市民にこそ責任があると痛感したのだった。

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