›7 28, 2013

絶望と恐怖

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

日常生活で「恐怖」を抱いていないか?恐怖とまではいかなくても、恐れ、怖さ、精神の奥の方にある黒い闇。
その正体はわからない。しかし、どういうことかたまにその闇は近づいてくる。
何もしないでいると、まるで闇に包まれてしまいそうだ。

闇に立ち向かうには、闇を消し去るにはどうしたら良いのか?

うつ病はある時、唐突なまでに発症することがあるという。

体調の不良や精神の異常は、抱えている心の苦しみや恐怖が積み重なって顕在化したものだ。
あるカウンセラーの書いた文章をたまたま目にした。彼は、バリバリのエリートコースにいたサラリーマンだったが、突然のうつ病に苦しみ人生を大きく踏み外してしまったという。さらに追い討ちをかけるように難病にかかり、絶望から自殺を試みた。今はその経験を生かしカウンセラーとして活躍しているのだが、笑顔も声の大きさからも、とてもうつだった人とは思えない。

彼は人生は努力で切り開けると思っていた。しかし、努力ではどうにもならないこともある。その時、絶望と恐怖という闇がやってきて支配されたのだろう。

どうにもならなくてもがき苦しんでいる時、どこまで転げ落ちるかわからない。負の連鎖からマイナス思考が暗闇のように襲ってくる。

順風満帆だった人に多いのかもしれない。基礎能力が高ければ尚更だ。
学生の頃、視力が悪くなったことで深く落ち込んだ。努力すれば何事も克服できると信じていたが、近視は治らず悪化していく一方だった。
些細なことかもしれないが、どうにもならない現実を受け止められないと、心は闇に支配されてしまう。

成人病、ハゲ薄毛、そして体は衰えていく。死に向かって毎日寿命が減っていくと意識しだすようになる。

先のカウンセラーは、電車で年寄りに席を譲った時に言われた「ありがとう」という言葉でうつから立ち直れたという。
「死ぬな」、「命は大切」そんな言葉より、「あなたに感謝」、「あなたが必要」といった言葉の方が遥かに重く、朝日のように暗闇を消し去ってくれたんだそうだ。

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