›12 18, 2012

Kindle Fireが人生を変える

Category: イノベーション / 0 Comments: Post / View

AmazonがKindle Fireの国内販売を開始した。競合製品の7インチタブレットのiPad miniやGoogleのNexus7に比べて安いが、機能ではそん色ないどころかiPad miniを凌駕している。
Kindle Fireをタブレット端末としてWebや動画やゲームを楽しむ使い方もあるが、やはりメインは長時間使用に耐えるバッテリーを積んでいるだけあって読書だろう。
家中に積まれた本は大きなコストだ。都内で1部屋まるまる本棚と本に使っているが、家賃やレンタル倉庫に換算すると5万円以上の保管料という換算になってしまう。
それが電子書籍になれば、タブレットに全て収まるし、図書館ほどの蔵書でもインターネット上のクラウドに保存されてしまうほどだ。

これまでも電子書籍は購入してきた。楽天のkoboは購入したものの、バックライトの無いEインクに不満を感じたり、漫画を読むには画質が粗く、ページめくりの処理速度が不満だったり、英和辞書が無いことにも幻滅してきた。

しかしKindleはさすがにすごい。これまでもスマートフォンでKindleアプリで読んできたが、やはり7インチタブレットは読みやすく便利である。分厚く重い本を読むのにも、Kindle Fireだけで持ち運びも楽だ。本や雑誌のように両手を使い読む必要も無く、片手だけで持って、ページめくりもできる。検索性にも優れている。

また、Kindleの電子書籍で変わるのは、出版の世界でもある。Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) は誰でも自費出版ができる。コストが無料だから自費出版という呼び名はおかしいのだが。この自費出版の分野でも、絶版になった本が安く売られていたり、これまで書籍としては体をなさないショートストーリーの小説作品など新しいジャンルが産まれつつある。書籍にするには憚れるような裏話だったり、無名だが有能な作家が産まれている。

Kindle Fireを手にした衝撃は、iPhone以来だ。iPhoneはテレビを見るときも必須になっており、テレビで気になった言葉をWikipediaで調べたり、流れているCM音楽の歌手を調べたり、食事に行く時は食べログを見て、買い物をするときはAmazonと価格コムを参考にして、といった形でライフスタイルを変えてしまった。
Kindle Fireでは、よりゆったりとしたライフスタイルを変える。飛行機や電車の移動中の読書、読書中のWikipedia、欲しいと思った本をワンクリックで一瞬で入手してしまうこと。iPhoneはポケットに入れたままKindle Fireをインターネットにつなぐ、ただのテザリング携帯電話に変わってしまうかもしれない。


Comments