›11 20, 2012

都市は人類最高の発明である

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民主主義である以上、論理的でなかろうが、国益を損ねようが、民意が反映される選挙結果となるだろう。
地方へのバラマキ、農家への過剰な保護でどれだけ国益を損ねているか。
しかし、票田がそこにはある。選挙では当選しなければ国政に携えないし、国を変えていくこともできない。
原発廃止も経済的損失など考えない多くの愚民の意向なのかもしれない。

「都市は人類最高の発明である 」では次のような主張が行われている。
「健康面でも文化面でもインフラの効率面でも環境面でもきわめて優れていて、都市こそは人類最高の発明である」、「都市を高層化・高密化させて発展させることが人類の進歩につながるのであり、その足を引っ張るような現在の各種政策はやめるべきである」。

衆院解散:農業・TPP対策の「バラマキ」
民主党が政権公約の目玉の一つとして推進した農家への「戸別所得補償制度」は、貿易の自由化推進に備えて農業分野の競争力向上を狙った政策だ。しかし、大半のコメ農家などを対象に生産価格と販売価格の差額を補償する現制度は、農家の大規模化による生産の効率化に必ずしも結びついておらず、自民、公明両党からは「農村票を狙ったバラマキ」との批判が強い。

 民主党が交渉参加に積極姿勢を示す環太平洋パートナーシップ協定(TPP)では、コメのほか、乳製品、小麦、砂糖、牛肉など幅広い製品の海外からの輸入が増加する可能性がある。いずれも高率の関税で輸入を制限している分野だ。現在の戸別所得補償の対象はコメ、小麦、大豆などで、乳製品などは対象外。TPPへの参加を前提にした競争力強化策は今後の課題だ。

 一方、政権復帰を目指す自民党の安倍晋三総裁は、関税撤廃の例外を認めない限り、TPP交渉への参加にも反対すると強調している。日米関係の立て直しを重視する自民党が、農産物輸出の拡大を目指す米国との交渉を無難に乗り切れるかは疑問がある。

 同党は07年、大規模農家や集落営農に限って補助金を支給し、農業の構造改革を目指した経緯がある。政権交代となれば、TPP交渉の行方とも絡み、現行の戸別所得補償制度は見直される可能性が高い。
http://mainichi.jp/select/news/20121117k0000m020069000c.html

経団連会長、TPP反対の農協批判 「極めて勉強不足」
団連の米倉弘昌会長は13日、福井市内で記者会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加に反対している農協を「TPPが大企業のためというのは言いがかり。いまだにそう言っている人がいるとすれば、極めて勉強不足」と批判した。

 米倉氏は、日本の農業技術が世界最高の水準にあると強調。「農協を中心とする農業リーダーは、もっと自分たちの産業の活力を増す方法を考えてほしい」と注文した。

 交渉への参加表明の時期は、18日からカンボジアで開かれる東アジアサミットが「最後のチャンス」との見方を示し、「民主党内をどれだけスピードを上げて調整するか、首相のリーダーシップに期待したい」と述べた。
http://www.asahi.com/business/update/1113/TKY201211130825.html

農協は明確にTPPに反対する政治家を支持すると言っている。しかし国内の農家の保護は農家以外の国民の利益を害する。
実際、我々は主食である米をグローバル価格の3倍もの価格で買わされている。他の農作物に関しても関税による価格制限から国民が日本の農家を保護する代償を受けているのだ。戸別所得補償制度に関しても国民が税金として負担しているという自覚を持つべきだ。

農協は食糧の自給率というが、日本でしか使われないカロリーベースで計算しないで金額ベースでは自給率は倍以上に高くなる。そもそも現代の都市型社会において食糧の自給以前に、エネルギー・資源を輸入に頼っている日本は、既に自給などできないのだ。むしろ物流、電気は生活を送るのに最重要な構成要素となっているのでグローバル経済に頼らざるを得ない。

農協は農家にとって「必要悪」という意見がある。資材の仕入から販売、資金調達まで行う組合であるが、自立した農家は農協に加入せずに高い収益を上げている。
農協に買い取ってもらうことを辞め、自信がある農作物を直接販売することで、何倍もの価格で売れるようになった農家は沢山ありテレビでも頻繁に紹介されている。

農協の本来の相互扶助の精神が、弱者の過剰保護、農家以外の一般市民の負担につながっている。日本の農家が民営化されず、小規模で数が多ければ民主主義では圧力団体という存在になる。

都市を発明という視点で考えると、確かにすぐれている。我々の生活の利便性、効率性、余暇の楽しみを考えてもそれは都市という集約化・効率化された集合体・建造物に依存していることがわかる。地方都市がさびれ、限界集落が増加しているが、都市化の失敗かもしれないし、それ以上に都市への恩恵があると考えてみるべきだろう。


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