›11 01, 2011

不安神経症(全般性不安障害、パニック障害)

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不安神経症は現在では、全般性不安障害とパニック障害に分類される。

どちらも不安をかかえ神経が衰弱することから発症するが、その症状は異なる。

■全般性不安障害(Generalized Anxiety Disorder:GAD)

全般性不安障害は生涯5%の人が罹るありふれた病気である。
誰もが日常生活で不安や心配はかかえるが、それがあまりにも過剰で長期間続くようであれば、全般性不安障害である。
不安により、物事に集中できなくなり、イライラしたり、不安を取り除けないというのは相当の苦痛である。

併発した症状として、睡眠障害、集中力散漫、肩こりなど筋肉の緊張、動悸や息苦しさなどが現れる。

■パニック障害(Panic Disorder)
突然、死の恐怖・動悸・呼吸困難・ふるえ・発汗・手足のしびれなどの症状に陥る症状である。
突発的に症状が発生するのがパニック障害の怖いところである。

症状が悪化すると突然のパニック発作により、電車や車に乗れなくなり、日常の生活や仕事に支障が出るようになる。

長島一茂氏もかつてこの症状に苦しみ、その体験談と克服法を本にしている。

全般性不安障害もパニック障害も悪化することによりうつ病へと移行し、さらに悪化すると自殺願望まで抱くことになるため治療が必要な病気である。

■治療法
日本での心療内科での処方は、まず薬物療法である。米国映画ではカウンセリングを行っているシーンが頻繁に登場するが、日本では医師が患者とコミュニケーションをする時間はせいぜい5分程度と短いのが現状だ。症状を聞き、抗不安剤や抗うつ剤を処方するという流れ作業になっている印象を受ける。

しかし近年になって多くの良い薬が認可されてきた。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)である。
うつ状態になると脳内セロトニンの分泌が減少するため、それを増やす薬であるが、全般性不安障害やパニック障害にも効果がある。副作用の少ないSSRIの登場によって不安に起因する病気やうつ病の治療が劇的に変化したとまで言われている。

服用してから2週間~1ヶ月間は効果が出てこないため、その間は抗不安剤を併用するのが一般的だ。

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