窮鳥(きゅうちょう)とは、追い詰められ逃げ場を失った鳥のことである。
このような鳥が追い詰められて猟師の懐に入れば、鳥を捕らえようとしていた猟師でさえその鳥を殺さず助けてやろうするという。
これは中国の古い諺であり、あまり使われない諺ではあるが心にとても響く。
苦しくて、どうにもならないような状況に追い込まれたとき、この猟師のように暖かい懐で助けてもらうことが現代だってあるのだ。
メリットなんて無いのに、何故助けてくれるのだろう。
きっとそれは人間に備わった善意なのだろう。人間は性善説の考えで、人のため、世のため、自己の犠牲をもってでも困っている人を助けたいという気持ちがあると思う。
絶体絶命の時に助けられたことがある人は多い。苦しいときでも必死になってもがく姿は、人を惹きつけるのではないか。
逆の立場なら、どうか親身になって人を助けてあげよう。