›9 16, 2011

セロトニンを意識しよう

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橘玲が「セロトニンで出世する方法」という記事を書いていた。その中でこのような記載がある。

アメリカの脳科学者がベルベットモンキーの集団を調査したところ、ボスザル(アルファオス)は他のオスより2倍もセロトニンのレベルが高いことがわかりました。さらには、ボスの地位を失ったオスはセロトニンのレベルが低下し、うずくまって身体を揺らし、エサを食べなくなって、どこから見ても抑うつ状態の人間と同じようになってしまいました。
次に彼らは、群れからボスザルを隔離し、適当に選んだサルに抗うつ剤を処方してみました。すると驚いたことに、常にそのサルがボスになったのです。

セロトニンの重要性に関しては、これまでも何度も書いてきた。
薬に頼らずともセロトニンの分泌を向上させることはできる。
・朝日光を浴びる
・ガムを噛む、ウォーキングをするなどリズム運動を行う
・瞑想や自律訓練法を行う

このような方法があるが、効果が高いのはやはり抗鬱剤だ。上記記事ではプロザックが取り上げられている。
プロザックは日本では非認可のため処方されることは無いが、海外からの取り寄せることはできる。

このプロザックは米国で爆発的な人気があり、2000万人以上のユーザーがいるといわれている。米国映画を見ていても、リストラや失業者がプロザックを飲むシーンが良く出てくる程有名な薬なのだ。
日本では、90年代から「人格改造マニュアル」で紹介され知名度が上がった。現在ではプロザック同様の効果の薬は認可されており、心療内科などで処方してもらえるため日本でも抗鬱剤は爆発的な勢いで広がっているようだ。

セロトニンの量を増やす効果のある抗鬱剤は現在では多くあり、プロザックと同じSSRI、SNRI(トレドミン)、三環系抗うつ薬(アモキサン)などがあり、手軽に試すことができる。
一昔前は、心療内科に通ったり、精神安定剤や抗鬱剤を飲むことに抵抗があったのかもしれないが、随分と敷居が下がったのではないだろうか。
実際、ブログやTwitterでも体験談は山ほど出てくる。

90年代後半から毎年の自殺者が増加しており、精神を病んでいる人が増加しているのも原因かもしれないが、辛い仕事を毎日乗り切るための栄養ドリンクの感覚で抗鬱剤を飲む人も増えたのかもしれない。

セロトニンにはイライラや不安や憂鬱な感情を沈める効果が知られている。しかし、社会活動の中でボス猿のようにリーダーシップを発揮できる可能性も秘めている。
リーダーに求められる素質は様々な研究がなされているが、対ストレス性や感情コントロールが重要な要素を占めていることからも、セロトニンが重要な役割を担うということも理解できる。


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