›9 05, 2011

代位弁済からの借金の処理

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

代位弁済(だいいべんさい)とは、金融機関から保証会社の保証つきで借りた債務を返済できない場合に、保証会社が金融機関に対してこの返済を肩代わりすることである。

通常の金融機関の債務は、月額の決まった支払いを行っておけば一括返済を求められることは無い。しかし、返済が滞ると金融機関は一括返済を求めてくる。
これを期限の利益喪失と呼ぶ。

債務者は期限の利益を失うと、「全額を一括して支払わなければならない」と書かれた通知を受け取る。
金融機関に対する返済が行えない時、債権者である金融機関は保証会社に支払いを求め、債務者に代わって保証会社が金融機関に支払いを行い、債権者が保証会社に変わることになる。

これが「代位弁済」である。

代位弁済が行われると、保証会社は、その支払いを今度は債務者に請求することになる。
これを、求償権(きゅうしょうけん)請求と呼ぶ。

このような状態になった場合、債務者は支払い能力が無いのであるから一括返済などできる状況ではない。そこで、今度は保証会社はその債権を回収会社(サービサー)に売却することとなる。

サービサーへの売却額は二束三文であり、ここから債務者とサービサーの交渉が始まることとなる。

マイホームのローンが支払えなくなった状況や、自営業の経営が悪く借金返済に滞りが出た状況などでこのような事態に陥る。
一括返済を求められたり、借金返済ができないという罪悪感からか、このような状況に陥ると大抵は大きな精神的負担を負うことになるだろう。

借金の返済が出来ない場合は、自己破産という債務を帳消しにする法的方法もあるのだが、交渉によっては債務額を大幅に減らして返済することで借金を消すことも可能なのだ。

金融機関は債権を手放した時点で、債務者との関係は無くなり、サービサーは債権を二束三文で買っているのである。
サービサーにとって考えれば、自己破産をされるよりもわずかな額でも回収出来た方が良いと考えるのだ。

そこで、担保物件を競売にかけられるよりも有利に売却できる任意売却をさせてもらったり、その売却額は返済に充てられるものではあるがいくらか残金が残してもらえるようにすることも可能なのである。

夜の風俗街には託児所もあり、借金返済で苦しむ主婦が多く働いている。その他方、借金を大きく膨らましながら成長していく企業も存在する。

知人に100億もの借金をつくり事業拡大してきた男がいる。しかし、ある事件をきっかけに事業が傾き会社が倒産した。自己破産して借金はチャラとなった。
それでも住んでいた豪邸を任意売却で知人経由で買い戻し、マンションも所有している。今では借金が無くまた新たな事業を行っている。

借金で死ぬ人は多いが、全然大したことだと思っていない人も存在するのである。


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