›7 19, 2011

人間ドックと健康診断精密検査は30代から

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社会人になってから先輩方や同年代の連中を見てきたが、重度の病気になる人は外観にも表情にも現れず、突然病気に気付くケースが圧倒的であった。
既に中年から熟年に達して糖尿病などの持病を持つ人ならいざ知らず、まったく健康に見え、通常の健康診断でも何の問題も無かった人が重病に倒れ驚いたことが何度もある。
昨年だけでもよく知っている30代から40代前半の男性で、胃がんによる全摘出した人が3人もいるのだ。
さらには大腸がんで亡くなった人もいる。大腸がんでは無かったものの、大腸内視鏡検査をやった人の多くが大腸内にポリープが発見され摘出している。
若くして心筋梗塞で亡くなった人も2人見ている。

彼らに揃って言えるのは、何の前兆も無かったということだ。

ここで疑問となるのが、通常の健康診断では癌の発見は難しいということだ。
胃がんであれば、バリウムとレントゲンよりも胃カメラで見るのが確実だ。
また、大腸も内視鏡検査を一度はやっておくべきだ。

胃がんで全摘出した人の術後の変わりようは普通ではない。
手術まで元気で肥えていた体が、激痩せし、ワイシャツの首回りはスカスカ、腕時計もスカスカといった具合だ。仕事で使う鞄も重いものから軽いものへ変えたそうだ。
手術後に通常の生活に戻ったと言い、何度も一緒に仕事したものの、食事の後は必ず便所で吐き戻している。
スキルス性の胃がんで発見が難しいものと聞いていたが、術後の5年以内生存率もそれほど高くないようだ。

このように癌は前兆が無い病気と考えるべきで、何か異常を感じた時は手遅れになる可能性が高いのだ。
そして、癌は早期に発見して摘出すれば、命が助かる病気でもある。

30代になり自分がまだ20代の若さかと思っていても体は確実に老化しているのである。歯科で歯茎が老化していると言われ、胃カメラでも大腸内視鏡検査でも病気ではないが老化が見られた。
正直、20代から何も変わりの無い生活と健康を維持していると考えていたので、体の内部の老化を指摘されるとショックを受けるものだ。

しかし、病気は外見からはわからないところに怖さがある。30歳を過ぎたら定期的に人間ドッグや精密健康診断を受けることをお勧めする。
30代、40代の多くの人が働き盛りで、家庭を持ち住宅ローンや子供の教育といった金銭的にも稼ぎ時な人生で最も責任の重くなる時期なのだ。

この年代で亡くなった人の家族のことを思うと胸が痛む。


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