›7 11, 2011

漂族と蟻族

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

中国でも先進国同様に、大卒者(新卒者)の就職ができない現状がある。世界中の企業が終身雇用が崩壊しつつ、新卒を採るよりも既卒経験者を取る傾向になってきているようだ。特に中国では、民工と呼ばれる低賃金の労働集約業務に人が集まらなくなってきている。かといって、第3次産業のようなホワイトカラー層の仕事も豊富にあるわけではない。

そんな中国で漂族と蟻族という2つのキーワードが最近よく聞かれる。

漂族とは、故郷から離れて就職する学生達を意味する。
蟻族とは、高学歴の共同生活をする低所得者を意味する。

蟻族の共同生活の環境は劣悪だ。上海、北京などの大都市で就業機会を夢見て生活する。彼らは高学歴であるにもかかわらず、低賃金の仕事しかありつけない。
他方、サービス業に就職した者も、一人っ子政策で甘やかされて育ったために、残業、激務についていけない者が多い。

都会っ子は根性が無いが、高学歴で環境に恵まれている。田舎者は、根性があるが学歴もコネも無い。
この2種類の若者層が、我々外国人からみてもわかるくらいハッキリと区分されている。

中国は急速な経済発展を遂げている最中であるが、貧富の差、いつ崩壊する変わらない不動産バブルなど問題が多い。不満が爆発したとき、何らかの形で民主化運動に発展するのではないだろうか。

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