›2 10, 2011

子供の頃の記憶

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

自分の子供の頃の記憶についてよく思い出せない。通っていた幼稚園、小学校低学年の頃の記憶はぼんやりとしか思い出せない。
これは脳の仕組みによるのだろう。遊びの体験などを記憶させるよりも、言語能力などの習得に子供の脳は驚異的な能力を発揮する。
3歳程度の子供の言語習得能力はすごいと感じさせられた。次から次に新しい言葉、文脈・文法の使い方を習得してしまう。
そのようなことは子を持つ親なら経験的に感じることなので、子供向けの英語DVD教材や教室などの販売やサービスはとても多い。

しかし、不思議とそのような体験を通して第二外国語が習得できる子供がほとんどいないという事実もまた不思議である。
脳科学の検証から、母国語でまず思考判断をしてしまうため記憶に定着しないことだとか、そもそも語学の学習時間として教材や教室の時間は圧倒的に不足しており記憶定着に必要な忘却に使われてしまうなど、いろいろな学説があるようだ。

親が子を可愛がり、一緒に時間を使い楽しい時間を過ごすのは小学校に入る前位までだとよく言われる。
それからは子は、学校の友達との時間により自立するために必要なことを色々と学んでいくようだ。そうして子にとって親はうざったく感じるようになっていくものらしい。

ところが成人になった親というのは子供と過ごした体験を明確に記憶する。時間がたつと親は子が小さかった頃の記憶があるが、子はほとんど記憶に残っていない。
これは悲しい事実ではあるが、この事実を受け入れることも大人が子よりも人生において限られた時間しか残っていないことを考えると重要ではなかろうか。


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