›12 15, 2010

精神安定剤など

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現代で多い病である精神系の病気は結構多くの人がかかっているようである。あまり口にしないし隠していることが多いようだ。
不安神経症、パニック障害、不眠症、アルコール中毒、対人恐怖症、鬱、ノイローゼ、いろいろある。
不景気での将来の不安だとか、持病で悩んでいる人が意外に多いようである。

もう5年以上も昔のことなのだが、あるベンチャー企業の営業会議は恐怖に満ちていた。そこの社員では無かったがたまたま覗き見する機会があったのだ。
営業成績の上がらない社員に大人数での糾弾だ。これが定期的に行われ賃金もその会議で変動するということで、入社してもすぐに精神面でおかしくなり退社する者が多いそうだった。
そこのある社員は誰もがその会議に出ることに恐怖を感じていたが、それでも向き合っていかなければいけない。精神的におかしくなるが、なんとかしなければいけないと言っていた。営業ノルマが厳しく、落ち込んだりしたらさらに販売に悪影響を及ぼす。対面販売の営業には好印象だとか、落ち着いた話し方といった当たり前の精神状態が求められる。精神を崩し、常に不安でいっぱいになると当たり前のことができなくなってしまうのだそうだ。

そこで知り合った彼は、精神科から処方された薬を会議の前に飲むようにして、その後営業成績の方は順調になったと聞いた。逃げ出せばそんな精神状態からも解放されただろう。でも将来のことや家庭のことを考えたらどうしても乗り越えていかなければいかなかったそうだ。
市販の薬とは効果が大きく違うと言っていた。職場に行くと胸がどくどくするような動悸や胃痛が始まり、仕事に対する集中もできないような状況だったのが、処方された薬を飲むと嵐がおさまるような感覚だと言っていたのが印象深い。

他にも、親しくなって知り驚いたのだが、総合商社で大きな事業をいくつも成功させており、職場で多くの尊敬を集めているような人がやはり精神科の薬を飲んでいるとのことだった。ひとつのプロジェクトが何百億というのを手がけ、受注できなければゼロという世界でのプレッシャーは計り知れない。
出産後にパニック症状に悩まされる女性も結構多い。仕事ができる人間、平静を装い不安など感じさせない人も実は大きなプレッシャーで折れそうになり精神科で処方してもらっているなど、実は結構多いようだ。

普段精神に何ら問題の無い人でも、体験したことのないトラブルで精神を病むことはある。大人であれば誰でも何度か経験したことはあるだろう。
ただ、それは短期間であったり乗り越えられることであったため、病気と言えるほどにはならずに済んだということではないだろうか。

常に不安で一杯でなにも集中できないとか、それにより体調を崩しているような状態であれば精神科で処方箋を書いてもらうのが良いと思う。
不安に立ち向かい、克服しようとしてもできない場合、それ以上自分を追い込まずに精神科医は良い薬を処方してくれる人であり、薬を貰いに行くのだと思えば良いのではないか。
薬が怖いと思っている人も多いようだが、決してそんなことはないだろう。医師によく聞いてみると良い。

ネットには薬を飲んで良くなった人の体験のブログなども多い。2chのメンタルヘルス掲示板なんかも多くの書き込みが見られ、薬を飲んでどのように楽になるかが克明に記載されている。(信用できる情報かは判断しないといけないが)。薬も様々で効能が違うようなので、もらった薬の感想も役立つ。代表的な薬は、デパス、ソラナックス、メイラックス、ワイパックス、レキソタン、セパゾンというのがあるようだ。

薬は怖いと言っている人がアルコール中毒になった話を聞いたことがある。一般的にはアルコールの方が依存性は高く、体に悪い。アルコール中毒は恐ろしい病気なのだ。寝付けないからと言ってアルコールを取るのも、結果的には深い眠りにつけないことが実験でわかっている。

要は、薬が怖くなく効果的であるためには、正しい処方で飲む薬でなければならないということだ。また、薬は症状を緩和させる効果はあるが根本を治すことはできないという注意もある。薬の効果が切れればまた同じ状態に戻る。結局は薬で症状が出ていない間に根本の原因を見つけて治すか、状況が改善されるのを待つか、薬をいつまでも飲み続けるかということになろう。薬で症状を緩和しつつ、スポーツや趣味などリラックスできることを見つけて症状を改善していくのが良いのではないだろうか。

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