有名な諺であり、中国、韓国、日本でたびたび使われるようだ。
中国では、「水に落ちた犬は打て」(打落水狗)というようだ。
この言葉は自然の原理や資本主義の原理をよく象徴していると感じる。
普通は溺れている犬がいたら助けるだろう。それが慈愛であり、人間の英知であると思う。
しかし社会や集団では違う。弱っている者は徹底的に叩かれる。
ある市場で争っている会社を考えてみよう。A社が何らかの事情(欠陥商品を出してしまったなど)で苦境に立たされたとしよう。他の会社はこれを好機と見なし徹底的に叩き、自社の優位になるようにする。市場規模が決まった世界では必ず行われるのではないだろうか。
自社はA社と違うという点をアピールはしても助けはしない。
株の格言でもこの諺はたびたび使われる。何らかの事情で株価が下落すると、空売りで徹底的に売り浴びせる。
それが資本主義社会であり、我々ビジネスマンの日々の競争なのだ。