›6 01, 2010

何故ギリシャは国土を売って債務返済しないのか?

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

今年の2月にドイツのシェフラー議員が「ギリシャは無人島など売却すべきだ」という趣旨の発言をして話題になった。
そう。ギリシャは地中海に大小合わせ約3000もの島を持つ国であり、国土の資産性が非常に高い。

自分も学生時代ギリシャを旅した。アテネから夜行の船に乗り、部屋を取る金が無かったので甲板に寝袋で寝てサントリーに島に行った。同じような若者で甲板はごったがえしていた。サントリーニ島は夢のような島で、美しい海から切り立った崖を登るのだが、真白な壁の家が連なるリゾート地だ。
日本から行くのはとても時間がかかるため、5日程度の休暇しか取れないととても行く気のしない場所だ。
そのような島がいくつもあり、また無人島もたくさんある。映画「マンマ・ミーヤ」でもギリシャの島が舞台となった。

ギリシャの地図を見ると、周辺国家の周りの島までギリシャの国土で驚く。
このような島を売ることがギリシャの切り札として残されているが、国内の反発が相当強いだろう。

そもそもギリシャでこれほどデモが起こるのが信じられない。

アテネにも10年以上前に行ったが、驚いたのはタトゥーをした不良のような警官が大勢いて、広場にある喫茶店で昼間から大人数でさぼっている姿を見たことだ。
公務員の割合が高く、定年も早く、定年後も9割の現役時代の賃金が保障されると今回のギリシャ問題で話題となった。
南国の気候で、リゾート地と遺跡が沢山ある国というのはうらやましいと当時は思ったものだ。

かつては国家は借金返済のために国土売却をしてきたものだ。現代ではその考えはもう無いのだろうか。

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