›5 10, 2010

人口減が続く状況での不動産市場

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

三鬼商事のオフィスレポート5月号を読んで衝撃を受けた。
http://www.e-miki.com/data/download/sokuho/C1005_TO.pdf

東京ビジネス地区の空室率についての数値・グラフだが、2010年4月の新築ビルは40.18%もの空室率で、3月から10%近く上昇している。
港区の空室率は新築で76.05%もの空室率で、平均賃料も右肩下がりである。
このレポートのグラフだけ見ると、まるで地方都市のようである。東京とそしてビジネス都市として名高い虎ノ門だから驚きだ。
金融危機後に襲った不景気は主に外需依存企業と製造業に多大な影響を及ぼした。ここにきて製造業の目覚ましい回復が見られるが、景気の波は製造業の社員の賃金の低下から国内消費の低迷に向い、サービス産業を時間差で襲うという現象を表している気もする。

そしてこのグラフを見る限りでは、不動産業界の状況は底打ちしているようには思えない。

都内では商業用不動産も住宅用不動産もまだ建設しているところが多いが、人口が減っていく中でかつての人口増の時と同じような建設が行われていることに不安を感じる。

Comments