›4 27, 2010

自分の居場所

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

昔見た映画で今でも脳裏に焼き付いているシーンがある。「ヒート」という映画でロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演して話題となった映画だ。
1996年の映画で学生時代に見た。プロの強盗の主人公は家庭を持たず失うものが無いのが強みだったのだが、ある女性と出会い強盗から足を洗い一緒に逃亡して穏便な生活を送ろうと決意する。空港で待ち合わせをして向かう途中にどういう訳か急に思い立って、引き戻して犯罪の道に戻ってしまうのだった。どうしても仁義を通さないといけない理由があった。

幸せを犠牲にしてでも、自分の居場所に戻り、信念を貫いた姿勢に強烈な印象を受けたのだ。

この映画に限らず、似たような映画は多い。現実にも同じような話はある。
例えば、弁護士で安定を捨てて庶民の味方になってヤクザを相手にしたり、闇金と戦ったりする者。中小企業の2代目だが大企業で安定した立場なのに、わざわざ債務を背負ってまで事業を承継する者。従業員を守るために多重債務や生命保険に入ってまで事業存続にこだわるオーナー社長。

傍から見たら理不尽な行動に感じるが、それでも信念を持ってそれを貫きとおす姿勢。
身近にもそのような人から話を聞いたことがある。しょせん人生は一度切り。他人から見たら不幸だとか火中の栗を拾うように思われようが、人生終わるときに何かしらの達成感を持ちたい。苦労と同時に人助けのやりがいがあり、そここそが自分の居場所だ。

そんな話だった。

金に困らないが、やるべきことがわからない。これは幸せに見えても不幸なのだと思った。もしかしたら自分の居場所はもっと過酷なところにある可能性もあるのだなぁと。

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