›4 20, 2010

引きこもり、ニート増加中か

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

愛知県豊田市で、30歳の長男が父親ら一家5人を殺傷、自宅に放火する事件が起こった。長男は15年間ひきこもりで、インターネット契約を解除されたのが動機だという。

ひきこもりをもつ家庭は26万世帯いるという。幸い自分の学生時代の同級生でひきこもったり、ニートになった者はいないが、友達の友達では結構いるようだ。
卒業後就職せずにフリーターで過ごしたが30代になり就職先が無い者。派遣社員だったが切られてしまった者。会社を辞めて夢のために頑張ったが挫折してしまったもの。
理由は色々だろうが、新卒でちゃんと社会人にならないとほとんど敗者復活の可能性が無いのが現実社会のようだ。
それに加えて、働かなくても生活できてしまう環境が日本にはある。親の元で生活すれば衣食住には困らない。
最低賃金制度があるから、アルバイトでもそこそこ小遣いは稼げる。
ネットカフェで長時間格安で時間を潰せる。

今回事件を起こした引きこもりはどんな人物だったのだろうか。想像するにほとんど外出はせずに、1日中インターネットやネトゲをやり、その仮想の中で友達がいたんだろう。掲示板に書き込んだり、チャットしたり、きっと同じような境遇の者たちが傷をなめ合うような心地よい環境だったと思う。
ネトゲは更にハマるそうだ。ゲームの中でCGでつくられた自分のアバターが存在し、同じ目的に向かって仮想の中の友人と協力したり会話したりしながら遂行していく。
かなり楽しそうだ。現実世界では共通の目的や夢に向かって協力する友人などなかなか持てない。仕事は共通の目標を遂行するが、社会では上下関係があるため友達関係のような対等な関係というのはまずあり得ない。嫌な人とも付き合うのが現実社会だ。

かなり想像を膨らましたのだが、突然に父親からインターネット契約を解除されたことによって、バーチャルな社会との繋がりが切られたことによって激情したのだろう。
実の家族を殺すなど想像もできず、恐ろしいことだが、相当な怒りだったのだろう。

働かないでも生活できる環境があり、バーチャルな世界で生きることができたら、その方が幸せな人もいるのかもしれない。
しかし、そのような環境を許してはいけないと思う。現実社会で、必死に働いて稼いで、税金を納めるという当たり前のことが社会生活の基本なのではないだろうか。

Comments