›4 15, 2010

潰れてしまった会社としぶとい会社

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

注目していたベンチャー企業や中小企業が潰れてしまうケースがここ数年多い。例えば中小企業庁に出ている「元気なモノ作り中小企業300社」というのは特別に選ばれた企業なはずだが潰れてしまったり、瀕死の状態の会社が結構あることに驚かされる。もちろん順調な会社も多いのだろうが。

他方、長年つぶれそうだと思われている会社が未だに潰れずにしぶとく生き残っている例も山ほどあり驚かされる。決して順調にはなっていないのだが。

自分が注目していたベンチャー企業がいくつか潰れたが、その原因を考えてみると、ひとつの事業に経営を集中させ絶好調だったがその事業が何らかの原因で傾いてしまったため立ち行かなくなってしまった、もしくは絶好調だった時に調子に乗って設備投資や拡大を身の丈以上に行ってしまい資金ショートしてしまった、そのどちらかが多いようだ。
急激に業績が悪化して潰れてしまうのだが、注目されていたり絶好調だった会社の社長というのは意外にも瀕死の状況ではとても弱くなりまともな経営判断ができなくなってしまう傾向もあるようだ。プライドや過去の栄光の重石とどん底の経験が無い為だろう。

ところが、昔から潰れそうにも関わらずしぶとく生き残っている会社というのは、瀕死の状況の対処に慣れていて経験もあるし常に倒産を意識して対処方法を考えているので生き残っているようだ。

企業が潰れそうになった時、固定費を徹底して下げる姿勢、つまり大切なものでも売却して現金を作ったり、給与削減、人員解雇までも徹底してできるだろうか。金融機関に頭を下げて支払を交渉したり、無理な融資をお願いする。そして現金を獲得するために、どんなものでも売って利益を出せるだろうか。

成功していた企業の社長というのは、このような泥臭く、人に嫌われ、やりたくない仕事ができない人が多いのかもしれない。

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