›11 03, 2009

家計を見直そう

Category: 資産運用 / 0 Comments: Post / View

これから正社員も賃金が上がることは期待できない。他国で同じ能力の者が低賃金である以上グローバル社会ではアービトラージ(裁定)が発生してしまう。
安い賃金のところに業務を持っていくという流れは加速している。日本でも金型や機械の技術者よりもアービトラージに時間のかかるコンビニの店員のほうが賃金が高い状況になりつつある。

さて、賃金に上がらない中では家計の資産と出費をを大幅に見直す必要がある。

●家計のバランスシート
まず資産状況に関して言えば、負債(住宅ローンなど)があれば負債総額と資産の時価総額を比べてみよう。時価資産が目減りして負債額より小さくなっていれば家計は債務超過である。そのような状況であれば収入が途絶えれば自己破産しなければいけない状況だ。企業でも債務超過は倒産の一歩手前だ。
極論を言えばキャッシュフローが金利と元本返済以下の資産と時価が減少してしまう資産は自己満足の資産と言える。ほとんどの人の資産はエゴだ。

●P/L
企業の売上にあたる賃金やその他収入はこれからは上昇が期待できないという前提で考えるべきだ。そうなったとき家計は成り立ちますか?
支出を見直すべきだ。支出を分類してみよう。
(1)必需品の購入
(2)ぜいたく品の購入
(3)投資・貯蓄・自己啓発の支出

(1)は減らせない最低限の支出だ。できる限り支出をこの範囲に抑えたい。ただしこの中にもぜいたく品があるかもしれない。
例えば家賃だ。もっと小さい家にすれば良い場合が多い。
つぎに大きいのは生命保険だ。これはほとんどの家計で実は必要が無い。ハイリスク(ハイレバレッジ)の金融商品であるだけでなく、リターンがリスクに比べ低いというギャンブル商品(運が悪ければもらえる。しかも自分以外が。)と思った方が良い。

(2)はできるかぎり減らす支出だ。身の丈に合っていない生活をしていないか見直してみるべきだ。
車は必要なのか?車は資産計上されているため出費が無いように思えるが保険もメンテナンスもガソリン代もかかる。しかも時価価値は購入時よりも確実に減っている。
習慣も見直すべきだ。
タバコ、酒、ビールはぜいたく品だ。パチンコ、競馬はさらに酷い。ファッション服や宝石もぜいたく品だ。
毎日コンビニに行く習慣があったらそれも見直すべきだ。定価販売のコンビニでなく100円ショップ、ディスカウントストアに行く習慣に変えるべきだ。


(3)の支出は能力次第だ。しかし投資、自己啓発がなければ収入を上げることも資産を増やすこともできない。特に自己啓発で資格取得や知識習得は小さいリスクでリターンが大きいと思う。
自己啓発が少ない割に、子供に対する投資が過剰な親が多すぎるのが現状だ。実は子供に対する教育投資というのはリターンがそんなに期待できないし、コントロールも難しいと思う。もちろん子供の将来は大切だが、まずはちゃんと大学卒業までの教育をさせてあげることを考えるべきだ。過剰な教育投資によって家計が崩壊しては元も子もない。

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