›9 29, 2009

モラトリアル(元本返済猶予)の影響

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

中小企業向け融資などの返済猶予(モラトリアム)を亀井静香金融・郵政担当相が提唱したことを受けすでに中小企業に影響が出ているのを感じる。
中小企業を救うための施策のつもりが逆に中小企業を苦しめているのだ。
モラトリアムが実施されると銀行はとりっぱぐれることになる。だから今のうちから貸さない、貸したものを返させるという貸し渋り、貸し剥がし現象がモラトリアム実施前から起こりつつあるのだ。

返せる見込みのないところに銀行は貸したりしない。ビジネスとして成り立たないからだ。
返さなくて良いのであらば、まじめに事業をやらなくなる中小企業もいるだろうし、そもそも返つもりなどさらさらなく悪用しようという者もあらわれる。

結局モラトリアルで困っているのはまじめに事業を行っていて融資で長期的に成長できるような中小企業であり、彼らの融資機会を奪ってしまうことになるのではないだろうか。

Comments