›6 18, 2009

低迷する日本経済

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

日本の実質GDPは500兆円を切るのではないかと思っている。日本は外需にこれまで頼っていたが、先進国需要は伸びない。新興国需要は拡大するが、日本製品の特徴である高付加価値で値段の高いものは新興国では売れないのだ。
日本国内の個人消費を促進する必要性があるが、日本においても今後売れるのは品質の劣る中国製などが中心になろうかと思われる。

国内において耐久消費財は、過剰感がある。例えばエアコン、テレビ、携帯電話は1家庭に2台以上普及している。
普及率が低い空気清浄機、ビデオカメラ、乾燥機、食器乾燥機といったものは、購入意欲がいまいちである。

製造業、建築といった過剰設備、過剰雇用の業界はリストラが進み、失業者が増加し、賃金も低下していくだろう。
そうなると消費意欲が落ちていく。

消費意欲が高いと思われている定年した団塊世代におけるアクティブシニア、子供のいないDINKSのアラフォー(40代で賃金が高い)といった層もあるが、消費意欲の高いと思われている層もダメージを受ける可能性が高いと思う。
フリーター、ニートと呼ばれる層の多くがパラサイト化という親の収入、住居に頼っている状況があり、フリーター、ニートは今後も正社員につくことも賃金の上昇も難しい環境にある。
さらに、高齢化のため親の介護に費用がかかるという問題もある。

以前から指摘しているように、所得減少と資産価値の下落(ローンによるマイホーム取得が時価バランスシートで債務超過になっている家計が多い)、それに加えて社会構造の変化から、不況における現象である節約、巣ごもりといった現象が垣間見られる。
低価格商品販売の企業や最安値で買うサービスが好調とういのが裏付けている。

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