›12 11, 2008

オリックスは倒産するのか?

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

リース大手、オリックス(東京)の株価が急落に見舞われている。
1500億円の社債発行のスケジュールと歩調を合わせるかのように株が売られ、8日もストップ安のまま取引を終了。
株価は約3週間で半値以下になった。
市場で経営不安説が流れたことも株安に拍車をかけたとみられ、同社は証券取引等監視委員会に調査依頼をするなど火消しに追われた。
ソース:ZAKZAK

どうも1か月前から金融業界の人がオリックスのリスクの高さを語る人が多いと感じていたのだが、オリックス社は流れている噂は風説の流布とIR発表した。
自分が聞いた内容と同じかわからないが、オリックスが批判した機関投資家がどんなオリックスの悪評を流したのかとても気になる。

さて、オリックスが急成長したのは日本の金融自由化、規制緩和によってであり、米国で破綻した金融機関に日本の金融機関の中ではかなり近い部類だと思っていた。それが日本の企業だから、日本の会計基準、日本での上場だからということで米国金融機関のような破綻にまでいっていないのだろうか、もしくはCDSやCDOに手を出していないのか、安全な資産の保有率が高く問題が何のか、とても疑問に思っているところである。

東京金融取引所はCDS(Credit Default Swap)のサイトを運営しており、金融機関が取り扱うCDSが公開されている。CDSが高いということは倒産リスクが高いということだ。
高いのはサラ金屋企業(武富士とかアイフルとか)、オリックスも1300を超えている。サラ金のプロミスより高い!

経営不安説が正しいのか、オリックスIRが正しいのかわからないが、情報が錯乱している中ではこのような企業の株や社債にはむやみに近づきがたい。

ちなみに、有森隆とグループKの本は正確な情報に基づいて書かれているので面白い。オリックスがどうやって利権を手にして急成長したのかわかる。

「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦

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