›11 19, 2008

paperboyジャスダック上場へ

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

ここの社長は面白い。いろいろな雑誌でこれまで取材も受けているのだが、とてもビジネスマンとは思えない受け答えだ。サービスはいわゆるレンタルサーバ、ホスティングでそれらのサービス名称もロリポップだったり、SNSはキヌガサなどふざけた感じが面白い。それでいてロリポップの超廉価レンタルサーバ(バーチャルドメイン)は5年前位に初めて知った時は安さが衝撃的だった。
もっとも1台のサーバをたくさんの人に提供しすぎて遅かったり問題もあるので、安かろう悪かろうはネットの世界でも見えにくいだけで存在するのだが。

社長の家入氏は何かのインタビューで言っていたが、経営とかビジネスはわからない。東京に出てくるにあたり、GMO傘下に入ったことを受けての話だ。

当時はライブドアやVCからもたくさんオファーがあったようだが、何故GMOを選択したのかはそのインタビューの受け答えではわからなかった。

しかし今回の上場は驚いた。てっきりGMOの完全子会社になって経営を持続するのかとずっと思っていたからだ。目論見書によるとGMOインターネットは58%を保持する株主。家入氏は38%所持の株主。しかも会長はGMOの熊谷氏だ。
それと家入氏が上場企業の経営者というのがキャラクター的にとても衝撃的だ。

経営成績はネットベンチャーに多い短期で急成長という感じではなく、着実に成長している。ホスティングが主な事業だからというのもあるだろう。同時に収益が急激に無くなるような心配は他のネットベンチャーと比べたら少ないだろう。
ただ、paperboyは面白いアイデアをどんどん出す面はあり、技術も結構良いのだが、中途半端なところが結構感じられる。SNSもかなり早い段階でmixiやgreeと技術的には同等に近いと思ったのだが、立ち上げ以降は改善やサービスアップか全然感じられなかった。まあ、ドリコムみたいにビジネス支援(CMS)に移ったがビジネスが成り立たないというのを、ドリコムを見て感じて力を抜いたのかもしれないが。

しかし、この時期に上場というのはいただけない。事業の成長上も平凡だし、何故来年以降の市場回復を見てから上場するのではいけないのだろうか?

そこらへんが不思議である。まあ、greeの上場みたいにあまりにもタイミングを狙いすぎるよりは、本来は良いことなのだが。

個人的には、上場などせず、GMOのグループにも入らず、いつまでもベンチャーとして高い経営の自由度で面白いサービスを作り続けてほしかったものだ。

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