›3 03, 2008

中国からの人材供給

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週末の日経新聞にもあったが、中堅人材紹介会社が人材を中国から直接取りに行き国内メーカーへ供給する動きが活発化している。

実際に付き合いのある人材紹介会社の連中(20社以上)に、以前から話を聞いておりそのような動きを知っていた。

また、上海に行ったときに日本人向けフリーペーパーには30社以上の日系人材紹介会社が掲載されていた。

日本国内においては、多い月で200社以上の登記があるというので、人材紹介会社の競争激化はひどくなっており、人材をいかにして集めるかが生き残りをかけた勝負になっているのだろう。

需給面では、昨年よりは落ちてきているものの、どの業界も人材紹介会社を利用した中途採用は積極的であり、少子高齢化時代において人材の採用がますます重要になっていることから市場はまだまだ成長するようである。

新規参入が多いのは、ビジネスモデルがシンプルで成長が見込めるからだろう。ビジネス上の知識・スキルもそれほど必要ではなく、そもそも在庫がいらないため開業資金も運転資金もそれほど必要ない。
商材が分かりやすく、新規の売り込みもそれほど困難ではない。

問題は紹介する人材が見つからない事なのだ。

現状ではほとんどが転職ポータルサイトを利用している。
エンジャパン、eキャリア、人材バンクネット等の転職希望者が登録するサイトに対して、人材紹介会社はいくばかの金を払いスカウト(アプローチ)して、自社の持っている求人に対して紹介するのだ。
そして紹介料は年収の20~30%を抜く。

近年は求職者(登録者)数に比べて、求人数、人材紹介会社が増加しており中堅は厳しい状況となっている。大手は独自の登録サイトや求職者を集めるノウハウを持っているのだが、転職ポータルに頼っているビジネスモデルは差別化の必要に迫られているのだろう。

そこで、中国の人材紹介会社と提携したり、直接中国人を雇用し日本で日本語教育をした後派遣や紹介するビジネスモデルが登場したのだろう。

もっとも、これでは在庫が要らないうまみが無いのだが。

感心しているのは、企業が日本人にこだわらず優秀な人材は国籍を問わず雇用するようになってきていることだ。そうせざるを得ない環境にはなってきているが、他国の人材をマネジメントするのは困難ということを考えると感心させられる。

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