›1 15, 2008

08年の投資(デカップリング、新興国需要)

Category: 資産運用 / 0 Comments: Post / View

07年のサブプライムローン問題で米国経済は景気後退(Recession)に突入した。近年の世界全体の金余り(バブル経済)の行方が心配されている。

物価高騰(インフレーション)、資源高騰、株安が心配されいている。

だが、心配は日本、米国だけだと思う。米国は確かに悪い。もともと所得が200万円の低所得者が数千万円の家をローンで買い、金利が10%とか尋常ではなく、家の価値の値上がりを期待した買い物をしていた。さらに家を担保に車などを買う、多重債務者による多情消費に加え、貿易赤字。もうドルは刷れない(ドルの価値の下落)。ドルの金利低下。
だが、米国はまだ日本よりも良いと思う。それは移民がどんどん増え、人口が増加するからだ。人口増加が経済発展の基礎だ。

昨年末からデカップリング(Decoupling)という言葉が良く聞かれるが、米国との経済の非関連性という意味で使われる。これまで世界経済は米国の消費に支えられていた。米国は積極的に貿易赤字を出し、ドルを刷り、貿易黒字国家(日本、中国)が外貨準備高としてドルを保有した。日本の場合は日米安保理という政治的背景からドル保有を崩せない。
ところが、米国の消費に頼らずとも、BRICsなど新興国の消費が向上しているため、米国の経済悪化は世界的に大きな影響を受けないだろうというのがデカップリングだ。

日本は残念だが駄目だ。人口は減少し、老人が増える。高い税率に高い労働賃金。政治的な構造改革は期待できない。グローバル企業であれば、とても日本で活動したいとは思わない。円の世界での相対価値は下がり、デフレが続いたので日本の物価は世界的にずいぶんと安くなった。それでもGDPの上昇も消費増大も期待できないので、魅力の無い市場だ。

さて、日米はかなり悪い状況であるが、世界的には昨年から今年は最も経済が繁栄する時代にいるのだと思う。紛争はそれほどなく、発展途上国の政治状態も安定している。北京オリンピック需要もある。

IMFのMapper を見ると、世界のほとんどがGDP成長10%以上(赤)だ。成長が止まるのは日本、米国、西欧だ。

これを見ると、日本、米国は売りだ。新興国に投資すべきと分かる。


Comments