›12 25, 2007

東芝社長が有機ELを嫌っている訳

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

液晶パネル、小型有機ELの大手企業協業の再編が進んでいるが、ここのところ東芝社長の発言で気になっていることがいくつかある。

まず、「有機ELの画質より液晶の方が好きだ」、そして、「テレビ向けに大型有機ELの開発をしてきたが、低消費電力という点でシャープの次世代液晶にはかなわない」という発言。

有機ELは大型テレビとしてはまだ登場しておらず、開発に苦戦している。ソニーが小型で市場に投入して薄さとコントラストで話題を呼んだが、販売価格も高く、ソニーも赤字で生産しているらしく販売後の話題もフェードアウト気味だ。

自分が東芝の社長だったらどんな風に考えるか?テレビは家電の中でも最も競争が激しく、なんとかシェアを取りたい。シャープは液晶に注力してシェアを大きく取った。液晶がここまで伸びるとは考えなかったが、規模の経済により収穫逓増実現でき、コストはどんどん安くなり、技術も向上したことで他の技術(SED、プラズマ、有機EL)よりも遥かに魅力的だ。

今後は液晶に注力したい。(SEDは捨てた)だが、有機ELは液晶の決定的な技術ハードルであるバックライト使用のためのコントラスト問題があり、有機ELが台頭したら脅威だな。

そんな風に考えているのであれば、有機ELへの期待や投資が抑制できる発言をするのも分かる気がするのだが。
もっと言えば有機ELに脅威を感じているのかも。

ところで、有機ELの研究には地方大学の名物教授がいる。その教授のBlog では東芝社長への怒り爆発である。

個人的に、徹底的に、東芝のテレビに対抗します。
LEDの中村さんが日亜化学を潰すっ言ってるのと同様、有機ELをここまで愚弄する社長には宣戦布告します。

とのこと(笑)。有機ELに命を懸けている彼の心情も理解できるけど、対抗意識でここまで大手企業社長に意見してもいいものなのかと。

あと気になったのが、「中村(修二)さんが日亜化学を潰すっ言ってる」という発言。
裁判では結局8億強で和解だったが未だに根に持っていて、こんな物騒な発言を色々なところでしているのだろう。
充分大金もらって、しかも和解しておいてこんなこと言って良いのかと思う。

そもそも、「日亜には何もしてもらっていない、自分ひとりの研究成果だ」と裁判中テレビで豪語している姿を見たが、「じゃあ、給料はもらっていなかったのか?」と思ったものだ。

しかし、発言というのは後々残るもの。こういった一連の発言を見て充分注意しないといけないと思う今日この頃である。

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