「眩し過ぎなくて良いですね。」とは松下のCMで小雪のセリフである。何故こんな事を小雪はCMで言わないといけないのかと言うと、プラズマテレビ(PDP)は暗いからである。
つまり、苦し紛れのイイワケなのだ。
店頭で比べてみると、明るい展示において液晶(LCD)が圧倒的にキレイに見れる。最も家庭では店頭のような明るさでは見ないが、展示で消費者は販売を決める。
LCDだって暗く写せば良いだけなのだが。
厳密には暗さが良いという点では有機EL(OLED)が圧倒的に優れている。LCDやPDPと構造が違いバックライトが不要で必要箇所だけ点灯できるからだ。
だが、これだって実際にはLCDの暗い画面で気になる人はいないのだから大した売りにはなっていない。
さて、PDPは松下が体力があり市場で圧倒的ポジションを取った。他の陣営は撤退や縮小に追い込まれている。
その点ではPDPは松下が市場を制覇しつつあるが、果たしてその市場が今後も成長していくかどうか。
PDPはLCDと比べ技術が専門家しており、応用性も狭いのだ。事実、2007年の液晶テレビのフルHDの比率は38%、PDPテレビでは10%台に止まった。
他方LCDに関しては、米国ではファブレスメーカーのVIZIO(EMSのFoxconのホンハイグループ資本)が売上トップに躍り出た。
LCDはあらゆる技術がコモディティー化しており、パネル、バックライト、半導体など必要な部材が全て外部から調達できる。調達さえできれば組み立てて売る事ができるのだ。
日本でも無名のファブレスメーカーのバイ・デザインのテレビが奮闘している。日本人というのはブランドにうるさく、三星電子やLGなどが苦戦しているのを考えると、バイ・デザインはすごい奮闘していると感心させられる。
そのような訳で、これからテレビのデジタル放送化が本格化される中で、LCDが圧倒的に優位なポジションを得ている。PDP、OLED、SED、FEDは急激なコストダウンに市場シェアを取る事ができないだろう。技術はどんなに
後は、バイ・デザインやVIZIOみたいな無名ファブレスメーカーが台頭してきて、シャープのアクオスを抜かしてくれると良いのだが。
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