RRORACとは、修正リスク調整済み資本に対する利益率のことである。
2007年05月05日号週刊ダイヤモンドで紹介されている。大和総研考案らしいが調べても文献は見当たらなかった。
計算式として下記となっている。
(利益-株主に帰属すべき利益) ÷ 業績の変動
概念自体は非常に賛同できる。特にベンチャー企業や特定の商品に偏った企業というのはブレが大きい。大企業でも業績の変動が激しいところがある。個人的にも、そういった企業は投資対象としてはリスクが高いと考えている。たいてい業績の変動が激しいところは、予算が立てづらく予測が当てにならないからだ。
リスクをあらわすβ(ベータ)が市場平均との隔離を表すのに対し、RRORACでは自社の業績の変動のみい着目している点が特徴的である。
ただ、RRORACの詳しい計算式が無い点が気になる。もっとも同じ概念で自分で指標を組み立ててしまえば良いのだが。
式の前半の(利益-株主に帰属すべき利益)というのもわからない。株主に帰属すべき利益というのは配当だろうが、実際には内部留保しようと株主価値は変わらないはずなのに。。
業績変動というのもどうやって出すのだろう?成長企業の順調な成長も変動とみなしたらおかしい。予算と実績の乖離で見るのも正しい気がする。
ここをどのように定性化して数値として出すかが一番重要だと思う。
RAROC(Risk-Adjusted Return on Capital)という似た指標もあります。