稲盛和夫のアメーバ経営を取り上げる。アメーバとは細胞のことであり、ちょうど細菌が細胞分裂で増殖するイメージで、企業の中の小集団(ユニット)が分裂し多角化する経営である。サイバーエージェントのアメーバも同様のイメージでブログが増殖するのを狙ったのだろう。
アメーバの小集団の単位はマネジメントの及ぶ範囲、独立採算として成り立つ単位というのが基本であるようだ。
京セラではアメーバの数が3000とのことだ。
小さい集団(ビジネスユニット)に分けることによって確かに権限が小集団に委譲され、リーダーの統括は深まり、付加価値を上げやすくなるだろう。何よりも責任範囲が明確で各リーダーの責任感が醸成される。
さて、稲盛和夫といえば昭和を代表する経営者、創業者の一人であるが、高い理念と経営手法は世界的に定評がある。
ところで稲盛の理念と現場社員の感情は一体なのだろうか?
ここは大いに疑問である。
例えば本でも「京セラ悪の経営術」や「京セラその光と影」があるし、2chでは散々社員らしき人物がさんざん不満を漏らしている。
仕事活動ではなく奉仕活動みたいな。
理念と行動が異なればそれは偽善である。