›2 19, 2007

資金繰り表

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資金繰りに関連した経理書類として、資金繰り表、資金運用表、資金移動表、資金収支計画書がある。キャッシュフロー計算書によってキャッシュ(現金)のポジションが期間を通してわかるが、掛けや手形の期日で将来どうなるのかはわからない。
将来必要な資金を把握するために、将来いつ現金が入り、出て行くのかを予測することは重要である。

□資金繰り表
収入、支出及び残高から資金の流れの実態を明らかにするもの。

毎月の現金ポジションについていくら必要なのかを把握する必要がある。
売上が建っても、仕入への支出が大きかったら現金が不足する。
売上が現金であれば仕入を掛けで行っておけば常に後払いでよいが、企業相手の商売であれば売上は売掛金、手形となり現金となるのが3ヵ月後など遅れる。
さらに受注してから生産するとなると1年後まで仕入や労務費で現金がどんどん費やされ売掛が現金化されるのが遅いなどという問題も発生する。

そのような観点から資金繰り表では、いついくら入るか、いついくら出て行くかをまとめておく必要が出てくる。

・収入面
掛売り金額、売掛金の回収条件、受取手形のサイト、受け取り利息など

・支出面
掛け仕入れの金額、買掛金の条件、支払手形サイト、固定費(人件費も)、変動費割合、支払利息返済額

さらに将来の資金予想を行うためには売上計画(予算)を元に将来の予測を行う必要がある。

□資金運用表
2期分の貸借対照表項目から資金の運用と調達の状況を示すために作成されるもの

□資金移動表
貸借対照表と損益計算書から作成され、資金の動きと収支総額を明らかにするもの

□資金収支計画書
資金収支を事業活動と財務活動に分け、収支尻を明らかにするもの

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