›2 15, 2007

インネクスト(上場後ストップ安)

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

札幌アンビシャスに上場したインネクストですが、上場後ストップ安というとんでもない現象が起こっている。メンバーズといい、最近は投資家の企業を見る目も向上したということでしょうか。
1年前のドリコムとは大違いです。ドリコムの場合は上場後大きく株価上昇して、経営者、出資先兼客先が売り抜けて儲けた後、一般投資家が大損したのですが。

アンビシャスとマザーズとの違いというのもあるかも。

インネクストは目論見書によると売上高6億円、当期純利益5千万円、従業員12人という規模で、財務体質的には上場時のドリコムよりマシではないか?まあネットベンチャーと製造業という差は大きいが。

それにしても12人でよく上場したと思う。監査費用や内部統制などコストもハンパ無いのに。
監査報酬は900万円でした。

ドリコムとインネクストの共通点は、どちらも上場による出資者の利益が目的に見えるところだ。インネクストは失敗だが。
ドリコムの場合は、事実経営者と客先は売却して多額の現金を手に入れている。客先がその会社の出資先であれば、いくらでも高く買ってあげることができるように見えるんだが。

インネクストの場合はフォトニクスが53%の議決権を持つ株主であった。(現在はVCに一定を売却した)。フォトニクスは上場後投資育成事業を行っているので、インネクストの上場後売却して利益確定する予定だったろう。いやこれから株価が上昇したらするのだろうけど。

フォトニクスと自体、センサなど製造会社であり、技術提供してきたんじゃないだろうか?
株価上昇トレンドの中、自社技術を小さい会社に提供して客先も紹介したりしていくつも上場させ売却益を得るという目論見もあったのかなあと思う。

ちなみにフォトニクスは多額の営業損失を出し、営業キャッシュフローもマイナスが続いており資金繰りは苦しいだろう。上場前にVCに売り、上場後に売却して運転資金を確保したかったと思うんだが。

フォトニクスのIRページによると、
http://www.photonics-jp.com/ir/pc20060915.pdf
簿価3257円を4万円で売却している。ちなみに、2/15の終値は22,690円だ。取得したジャフコをはじめとするVCさんご愁傷様。(最近こういうの増えています)

上場を急ぎすぎたのでしょうか?それともコアである液晶機器事業は液晶関連の設備投資は少なくなってくることを鑑み、このタイミングを逃すと上場できないと判断してのことでしょうか?

伸びることはあるのか?今後の行方が楽しみです。

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