›12 22, 2006

創業者は町工場のオヤジ

Category: マネジメント日誌 / 0 Comments: Post / View

いくら急成長しているからとはいえ、それは市場が上向いたことと、製品がヒットしただけに過ぎなかった。社長の感覚は相変わらず町工場のオヤジであり、典型的ワンマン社長であった。役員にいたっては町工場の従業員レベルである。つまり全員独裁政権を恐れたイエスマンである。

さらなる成長の為に、大企業経験、急成長企業のコンサルティングを手がけた自分を採用したはずであったが、相変わらず権限は社長に集中していた。

意見を言える環境では無いのだ。

聞いてみるとこれまでも何度か自分のような経験を持った人材を採用したとわかった。だが結局大企業気分、サラリーマン気分でベンチャーには馴染めないということで首を切ったと聞いた。

だが、実際にはガンコ親父である社長に提案しても、結局気に入られずそのようなことを言われたのではないかと思う。また首を切ったのでなく、本人が会社に対して見込みが無いと思い自主退職したのではないかと思う。

このような環境で社員の意識改革、経営ビジョンを用意しろと言われても非常に困難だと痛感した。

会社をこの社長以上のものにするには、たいした権限を持たない自分ではどうしようもない。何しろすべて社長の同意が無ければ動かすことができないのだ。

そんな中良い方法を思いついた。社長以上の経歴、経験、年齢の人物を採用すればよいのだ。大企業を育て上げた幹部社員で退職した人などがそれに当たる。

そのような人物が入ることで、社長も口出しできない改革が必要だと感じた。

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