›12 22, 2006

人民元切り上げの影響

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

人員元はじわりじわりと上がり、完全フロート制に移行したら2倍以上高くなることが予想されている。
そうなると、かつて日本が円高になった現象が中国でもおこる。

円高になると製造業は為替の影響を受け販売高、利益が少なくなる。それでも日本の製造業は成長してきた。

だが、大前研一は、中国はそのような元高には耐えられないと主張していた。かつての日本の製造業経営者のような改善、生産性向上といった努力を中国の経営陣はできないようなことを言っていた。

これは大きな間違いだと思う。

現に中国の製造業の工場を見てみると、ものすごい勢いで生産性向上、品質向上の努力をしている。

中国では現在人件費が急上昇している。そのため中国の工場の強みであった、激安の賃金による大量の人的作業では競争力が無くなって来ている。
そのため今では逆に、人を減らすことを考えている。

つまり人を減らしても生産を上げる努力をしている。

そのために、効果な機器、自動機(FA:Factory Automation)といった日本の製造業がかつて生産性を向上させた方法と同じ手法によって生産性・品質の向上の努力をしているのである。

大前氏の言うように、大部分ではしていないのかもしれない。だが、自分が見た工場は必死に努力をしていた。それには脅威を感じた。だが、日本から機械購入が増えるとも思った。

さて、中国が完全フロート制に移行するかはわからない。政治的な判断だろう。だが、いずれにしても中国の生産性と品質向上は迫っていると感じる。

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