新興市場の中でもマザーズは特殊である。マザーズは東証であり、もし一部上場を目指すのであれば、マザーズから上場したほうが他の新興市場よりも手続きが楽である。
また、他の新興市場との違いで非常に抽象的な点があるのだが、それは「高い成長の可能性を有していると認められている企業」という条件があることだ。
以前は、さらに新規性という点もあったが、今はその基準は無く、フランチャイズや営業バリバリの急成長ベンチャーもガンガン上場している。
さて、高い成長の可能性というのがあいまいだが、実は東証はこの基準を主幹事証券会社にまかせているのだ。
つまり、主幹事証券が対象企業を「高い成長性を有する」と認め、書面を東証に提出することがまずは大前提である。
ただし、主幹事証券の書面が信用性が低い場合は問題ではあるが。だが、結局高い成長性の判断は主幹事証券に任せているといえる。