›12 07, 2006

これからテレビはフルHD

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液晶テレビが40インチ級でもプラズマに出荷が勝ったようである。今後プラズマは50インチ級以上でさらにコストダウンを注力していくだろう。それでも規模の経済で勝る液晶が第8世代ライン工場を次々と立ち上げ(シャープ亀山第2工場は今年8月、S-LCDも来年稼動予定)、プラズマは淘汰されるかもしれない。

キャノンと東芝が開発中のSEDは歩留まりが悪くて、未だに市場に出せない。有機ELも市場に出せない。このように量産化に手間取っている間に、液晶が圧倒的な市場シェアを取ってしまった。
技術的には低レベルなマイクロソフトが市場を取り、先行者メリットを享受した状況に似ている。

さて、液晶、プラズマでもこれからはフルHDといわれている。
フルHDはHigh Difinitionで、HDTV信号というデジタル放送を受信できるタイプである。デジタルでもHDTVは画質がきれいで驚く。今までのテレビは見ていられないくらいである。
テロップなどデジタルで挿入される文字やキャラクターも画質の粗さまで気になってしまうほどである。女優は毛穴やニキビの痕まで見えてしまうので、見えすぎて困るという気分にもなる。メガネを買い替えた気分だ。

フルHDのテレビが増えると、今度はレコーダーも対応のブルーレイディスク(Blu-ray Disc)など大容量化が望まれてくる。

量産化、市場シェア争いが激化していくのが目に見える。

日本の今後の景気が心配ではあったが、液晶で海外(アジア諸国)の猛烈なチャージを受ける中、別の領域での市場拡大が最も重要だと思う。まだ楽観的に見ていられない状況である。

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