社会保険とは、国民年金や厚生年金保険、労災保険等、国が行っている保険制度である。民間保険とは以下の違いがある。
・社会保険
強制加入、事業主負担、給付額一定
・民間保険
任意加入、契約者負担、給付額は契約による
□契約者保護に関する制度
・保険業法
保険業法では、契約者及び被保険者の利益の保護や、保険会社の事業が正しく運営されること、健全に発展することなどが定められている。
□保険業法の保険募集禁止事項
・重要事項の説明義務
・不実告知を勧める行為の禁止
・告知妨害の禁止
・不当な乗換募集の禁止
・特別利益提供の禁止
・不当な比較表示の禁止
など
□クーリングオフ
一定の要件の元で消費者からの一方的な意思表示のみによって、契約申し込みの撤回、契約の解除を行うことを認め、一般消費者の保護を図る制度。
書面による一方的な契約申し込みの撤回意思表示でよい。
保険契約の場合、クーリングオフの内容を記載した書面を受け取った場合は8日以内であれば、申し込みの撤回、解除の通告ができる。
クーリングオフの内容を記載した書面を受け取らなかった場合、契約者はいつでも申し込みの撤回を通知できる。
□クーリングオフの除外
以下の場合はクーリングオフ適用外なので要注意
・保険期間1年以下の契約
・代理店、募集人を通じた保険締約を締結した場合
・自賠責保険などの法律義務の保険
□ソルベンシーマージン
ソルベンシーマージンとは、保険会社にどのくらい保険金の支払能力があるか示す指標である。
ソルベンシーマージン200%以上であれば、経営状況は問題ないと考えられるが、200%以下であれば行政当局から改善処置が取られる。
□保険契約者保護機構
保険契約者保護機構は、保険会社が破綻した場合に契約者の保護を図るのが目的である。