リスクマネジメントとは、リスクが発生した場合の損失に対して、最少の費用で最大の効果を挙げる方法を計画・実行する手段である。
□リスクマネジメントの手法
リスクを処理する技術は、リスク・コントロールとリスク・ファイナンシングに分けられる。
リスク・コントロールは、リスクを予知し、リスクそのものを変えていこうとするものである。例えば、工場の立地の分散化や金融資産の分散化もリスク・コントロールの一環である。
リスク・ファイナンシングは、リスクによってもたらされる財務的影響を軽減させるものである。例えば、保険制度は、リスクとなる問題が発生した場合、個人では負担できない額の金額を保険会社に負担してもらう技術である。
□個人をとりまくリスク
・人的リスク
死亡、疾病、障害、そして長生きしてしまうリスク
・物的リスク
住まい、自動車などを保有するリスク
・第三者に対するリスク
第三者へ損害賠償が発生するリスク
□企業を取り巻くリスク
・物的リスク
財産、従業員のリスク
・費用・利益のリスク
突発的費用、利益の損失リスク
・賠償責任のリスク
第三者へ損害賠償が発生するリスク
保険というのは、共通のリスクを多数の人で分担し、負担しており、企業が費用と収益を上乗せして商品として提供しているものである。