›10 16, 2006

スイッチングコスト(何故GoogleはYouTubeを買収したのか)

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Googleは買収総額16億5000万ドルという巨額の株式交換でYouTubeを買収した。(キャッシュじゃありませんでした。訂正)

YouTube自体は本サイトでも紹介している。技術的には難しくなく、利益が出ないビジネスモデルのためこれまで誰も手がけてこなかったのだ。また著作権の問題もあり、まさにキラーコンテンツとしてリスクの高いビジネスモデルであった。
しかし、YouTubeはサービス開始から1年も経たずに、著作権の問題を米国内においては回避してきた。

この時点でYouTubeがビジネスモデルとして高い可能性があると注目された。技術的には簡単だが誰も手がけなかったせいで、この市民からの動画投稿というサービスはYouTubeが独占してしまった。

独占されてしまうと、いくら次にGoogleが同じサービスをつくっても乗り換えてもらうのは大変だ。
それがスイッチングコストだ。スイッチングコストとはサービス乗り換えに伴うコストのことである。

そしてYouTubeは独自では利益は出せないが、GoogleやMSN、Yahoo!に買収されることによって初めて稼げるビジネスに転換できるのである。



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