「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか」という本がすごい売れた。社長というのは、節税や儲け話に対して非常に合理的に行動するということがこの本でわかる。
社長が中古ベンツというのは結構当たり前で知っていることだと思う。詳しくは本を読んで欲しいが、1日でも乗った中古だと減価償却の耐用年数が変わってくるということと、外車とりわけベンツというのは中古でも値崩れがしにくく、なるべく高い値段の高級なものを会社の経費(自分の給料からではなく)で落としたいという経営者真理から中古ベンツという合理的な選択になる。
他にもこんなことも書いてある。
「なぜ、社長のベンツは、中古の4ドアなのか?」
「なぜ、年商の四倍の借金のある旅館が潰れないのか?」
「なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか?」
「なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか?」
「なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか?」
「なぜ、社長は生命保険が好きなのか?」
「なぜ、社長は失敗しても投資し続けるのか?」
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学 小堺 桂悦郎 フォレスト出版 2006-05-20 売り上げランキング : 2118 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さて、本には載っていないがいわゆる自営業者という連中はかなり小汚い格好で高級ソープの常連という話を聞いた。そしてメニューでも一番高い料金のコースを選ぶそうである。
これもまた合理的な選択によるのだ。
いわゆる自営業者とは、個人事業がとりわけ多く、マッサージ、接骨院、水商売、風俗店、町の商店街の店舗といったところだ。
これらの自営業者の共通点として、顧客からの金を現金で貰う機会が多いということと、自分自身で金を管理できる点が上げられる。
つまり、客から貰った金をくすねるのが簡単であり、多くの人は多かれ少なかれ、そうやって売上として計上しないでポケットに入れるかねがある。
こういった金だから、当然税務署には申告しない裏金となる。脱税だ。
では、この金をどうやって使えるかというと、使い道に限界がある。
家や高級車を買ったら怪しまれる(脱税が発覚するのは多くの場合垂れ込みだ)し、かといって大金を使うことができる場所というのは限られている。友達などと行ったらまたチクられる心配がある。そう考えると一人で行って大金が使える場所というと、やっぱりソープが多いのだ。そこでありったけの贅沢をして脱税した金を使うという行動が合理的なのだ。
もちろん店側も客層の多くがそういった連中か芸能人など有名人ということがわかっていて高い値段をつけているのだが。