›9 01, 2006

ミクシィの強み

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

どこもミクシィ上場で大騒ぎしている。株価が高すぎるという人もいれば、ミクシィの可能性を夢見る人もいる。

本質的にどこがミクシィがすごいのかというと、紹介者がいないとミクシィには入れないところである。

これまでのインターネットサービスの不特定の誰もがアクセスできるというメリットで成長してきたサービスと異なり、個人が自分の情報を公開するときに友人だけに公開できる、友達の友達を探せる、といったクローズな会員サービスが特徴である。

そのため、利用者数自体は少なくても、各々の利用時間が長い。

以前のネットのサービスの特徴である、いかにユーザー数を増やすか、ユーザー数ベースの価値という概念を壊し、利用者数の利用時間に価値があるという点で日本における他の上場ネットサービスと異なる。

2ちゃんねるの対極にあるサービスとも言える。

ところが、ミクシィも利用者が増え、サービスも増えると、その隙間をつく悪意のあるユーザーも増えてきている。
ここをいかに防ぐかが問題である。
例えば、偽りの会員登録。会員に対しての不特定スパム行為などが現実として起こりつつある。

完全にクローズな、会員制ゴルフクラブや料亭のような雰囲気の中でいかにサービスを増やすことができるかがミクシィの将来を左右する。
また、会員の属性は他のネットサービスと比べて信頼性が高く、属性ごとの行動・嗜好パターンはマーケティング情報等様々な活用法があると思う。

そう考えると、ミクシィの将来の構築は非常に楽しみである。



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