上場企業、有利子負債依存度が30%割れ・バブル後初
上場企業の金利上昇への抵抗力が増している。総資産に対する有利子負債の割合を示す有利子負債依存度は2005年度末で27%台と、バブル後初めて30%を下回った。収益増などで総資産が膨らむ一方、余剰資金を借金返済に振り向けたためだ。実質的に負債がない企業も1700社余りのうち666社と3社に1社にのぼる。財務改善で、ゼロ金利解除を機に予想される金利上昇局面でも、投資などの成長戦略を継続しやすくなっている。
記事を読むと金利上昇=有利子負債からの調達コスト上昇と捕らえられている。しかしながら、金利上昇によってマーケットプレミアムも上昇するため、株主資本からの調達コストも同時に上昇するのが理論ではないか。
Re=Rf+β(Rm-Rf)
だが、実際には有利子負債からの調達コストが上昇になる。事実記事にあるように多くの企業が有利子負債返済に動いている。これは何故だろうか?
(1) 株主資本からの調達は増資時であって、増資後は資本コストの影響は受けないから
(2) 株主は実際には理論どおり動かず、金利の変動が株主資本からのコストとはならないから
(3) 株主資本は返済義務が無いから金利上昇による株主資本コストの上昇は無視できるから
わからないけど、色々理由はありそうだ。どこにメリットがあるのかも企業によって様々なんだろう。
しかし、いずれにしても金利が上昇すると企業は有利子負債返済するようだ。